"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介! 今回はXフォーミュラ系のマシンとしては、初めての鈴鹿8耐優勝を達成した、ホンダCBR1000RRを、Xフォーミュラクラス小史とともに紹介します。

鈴鹿8耐における、「Xフォーミュラ」の歴史

この年は当時の鈴鹿8耐のクラス分けで、最も戦闘力の高いスーパーバイクカテゴリーでの出場に一定の制限が設けられました。そして、複数の有力ワークスチームが序盤からトラブルに見舞われるなど、波乱の展開になったことにも助けられましたが、有力プライベーターであるテクニカルスポーツのCBR1000RRが優勝という結果になりました。

鈴鹿8耐は活性化策として、20周年目の1997年大会からS-NK(スーパーネイキッド)クラスを新設。翌年の1998年にはS-NKを分化させ、4気筒800cc以上で改造の自由なXフォーミュラと、スチールパイプフレームの4気筒750cc以上のNK1がスタート。2000年にはS-NK系最上位のヨシムラ・スズキGSX1300R隼が総合6位となり、大いに話題となりました。

2001年には、よりローコストで参戦できるSP(スポーツプロダクション)とST(ストックスポーツ)の2クラスが新設。さらに2002年からはJSB1000クラスと、PT(プロトタイプ)クラスが増設されました。これら一連のクラス変更は、鈴鹿8耐の当時の人気低迷という問題への対策として打ち出されたものと言えました。

2003年からはXフォーミュラに変更があり、上位入賞を狙えるDiv.1とユニークな車両でも出場できるように配慮したDiv.2に分けられています。JSBやSKBに比べ改造範囲が広い・・・のは従来のXフォーミュラの理念を継承していましたが、Div.1は上位3位の入賞の場合、その車両に購入希望者がいた場合は500万円で売却しないといけない、という買取規定がありました。

画像: 2006年(第29回大会)FIM 世界耐久選手権シリーズ第5戦/FIMカップ エンデュランス・オブ・ネーションズ "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレースで優勝した、F.C.C. TSR ZIP-FMレーシングチームのXXフォーミュラDiv1クラス仕様ホンダCBR1000RR。当時の鈴鹿8耐は、メインカテゴリーのSBKとJSB、そして独自のXXフォーミュラカテゴリーがあり、XXフォーミュラはコンストラクターの技術力がアピールできるものだった。 www.suzukacircuit.jp

2006年(第29回大会)FIM 世界耐久選手権シリーズ第5戦/FIMカップ エンデュランス・オブ・ネーションズ
"コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレースで優勝した、F.C.C. TSR ZIP-FMレーシングチームのXXフォーミュラDiv1クラス仕様ホンダCBR1000RR。当時の鈴鹿8耐は、メインカテゴリーのSBKとJSB、そして独自のXXフォーミュラカテゴリーがあり、XXフォーミュラはコンストラクターの技術力がアピールできるものだった。

www.suzukacircuit.jp
画像: 優勝チームのライダーは辻村猛/伊藤真一。TSRがチューンしたCBR1000RRは、カヤバ製サスペンション、ニッシン製ブレーキを採用。伊藤がブリヂストンタイヤのテストをしていた関係で、GPスペックのタイヤを持ってきて欲しいという伊藤のオーダーにブリヂストンが応えたことも、この勝利に大きく貢献しました。 オートバイ/モーターマガジン社

優勝チームのライダーは辻村猛/伊藤真一。TSRがチューンしたCBR1000RRは、カヤバ製サスペンション、ニッシン製ブレーキを採用。伊藤がブリヂストンタイヤのテストをしていた関係で、GPスペックのタイヤを持ってきて欲しいという伊藤のオーダーにブリヂストンが応えたことも、この勝利に大きく貢献しました。 オートバイ/モーターマガジン社

もっとも、冒頭ではワークスチームがトラブルで・・・とは書きましたが、TSRのXXフォーミュラ・Div.1クラス仕様のCBR1000RRが、ワークスチーム勢のJSBクラス車両に戦闘力で劣っていたわけではありません。優勝した辻村猛/伊藤真一組は予選でもトップタイムをマークしていましたし、もう1台のTSRのCBR1000RR(手島雄介/鎌田学組)も、予選4位・決勝9位の好成績をおさめていました。

なお2007年からは鈴鹿8耐出場可能なクラスが、JSB1000とSBK、そしてSPPとSSTの4つに制限されることになり、残念ながらXフォーミュラ系は消滅することになってしまったのです。

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