鈴鹿8耐の基礎知識、詳しいルールをもっともっと知りたい!という人のための"鈴鹿8耐"知識が初心者向けの連載です。初心者のあなたも「鈴鹿8耐のいろいろ」をたくさん学んで、今年もっともアツいイベント、鈴鹿8耐をより一層エンジョイしましょう!!

2018年7月15日追記:2017年4月21日に公開されたコンテンツを一部更新しました。

【教えて?8耐!】コーナーでは以前“インラップ”、“アウトラップ”という用語について勉強しました!今回も引き続き、レース観戦するときに知っておきたい用語です。

今回のお題。“スティント”ってなぁに?

1st.スティント、2ndスティントなんて言葉もよくレースで使われていますよね。

ということでさっそく聞いてみましょう!教えて、8耐マスター 宮﨑さ〜ん!

チーム戦略で変化するライダー交代のタイミング

じつはスティントについては、以前の【教えて?8耐!】でも触れていますけど・・・良い機会なので、改めて詳しくご説明いたしますね。

スティントとは、1人のライダーがスタート or ピットアウトしてから、次のピットインをするまでの担当走行のことです。鈴鹿8耐の場合、上位入賞のためには7回ピット、8スティントが基本となりますので、1人が1スティントで27〜28周くらい走ることになります(雨とかセーフティーカーとかが影響した場合、1スティントとして予定していたラップ数が変化することになります)。

以前は世界耐久選手権のルールで、1名が連続して走行できる時間は3時間、などの連続走行時間制限が定められていましたが、今はその制限が撤廃されました。でも、やはり疲労や集中力の維持の問題がありますから、1スティントごとに交代が常道ですね。

チームの中で最も速いライダーに多くのスティントを消化してもらうことが、トータルタイム的には当然有利になります。また、雨が降ったときのピットインや、セーフティーカーが入ったときのピットインのタイミングは後々の戦略に影響しますので、誰にピットイン後のスティントを走ってもらうかを考えるのは、チーム監督の大事な仕事になります。

鈴鹿8時間耐久は夜の走行時間が短いですが、ルマンやボルドールなどの24時間耐久では、夜に1人のライダーが2スティントを連続して走ることもあります。夜の暗さに目が慣れているライダーに、走り続けてもらったほうが安全だし、タイム的にも良いという判断ですね。

画像: 1985年大会に優勝したワイン・ガードナー/徳野政樹組(ゼッケン3、ホンダRVF750)。38周目にケニー・ロバーツ/平忠彦組(ヤマハ)に首位を奪われてしまうが、諦めずにこれを追撃。チームメイトに速さで勝るガードナーが2連続スティントを走りきった執念が、逆転勝利に結びついたと言えるのかもしれません。 オートバイ/モーターマガジン社

1985年大会に優勝したワイン・ガードナー/徳野政樹組(ゼッケン3、ホンダRVF750)。38周目にケニー・ロバーツ/平忠彦組(ヤマハ)に首位を奪われてしまうが、諦めずにこれを追撃。チームメイトに速さで勝るガードナーが2連続スティントを走りきった執念が、逆転勝利に結びついたと言えるのかもしれません。 オートバイ/モーターマガジン社

各スティントを誰が担当するか・・・鈴鹿8耐を観戦するときは、そんなチーム戦略に注目するとより一層レースを楽しめますよ!

鈴鹿8耐基本ルールは以下記事からもチェック!

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