"コカ·コーラ"鈴鹿8耐の歴史のなかで、多くの人々の記憶のなかに残るマシンたちを紹介する連載。今回は2005年大会に出場した、ヨシムラのスズキGSX-R1000です!

突然の大雨による波乱!

この年の大会は、「午後から一時雨」という天気予報のなかで決勝レースがスタートしました。序盤はセブンスターホンダのCBR1000RRWに乗る清成龍一/宇川徹組がハイペースで逃げ、レースをリードする展開でした。4番グリッドからスタートした渡辺篤/加賀山就臣組のスズキGSX-R1000は、ライダー交代時にサイレンサーが燃える!ハプニングがあるものの、無事に戦線に復帰。大きなアクシデントもなく、有力チームによるバトルが展開されていきました。

画像: 雨がふりながらも、加賀山は雨がやむことを願ってスリックタイヤで走り続けました。 ©オートバイ/モーターマガジン社

雨がふりながらも、加賀山は雨がやむことを願ってスリックタイヤで走り続けました。 ©オートバイ/モーターマガジン社

1回目のライダー交代を終えたあとの午後1時頃、突如大粒の雨が降り出しました。10分ほどでフルウェット状態になったため転倒するマシンが続出し、ピットはタイヤ交換で混乱することに・・・。そのときヨシムラの加賀山は雨がやむことにかけて、スリックで走り続けました。これが読みどおり小雨になっていれば最高の判断となったわけですが、雨はしばらく降り続けたためピットインしてのレインタイヤ交換をしいられることになりました。

そしてレース中盤、3番手を走行していた渡辺/加賀山組は転倒! コースには復帰するもののそれが響き、結果193周の10位になりました。決勝レース中の雨が鈴鹿8耐の展開を左右したレースは過去にも何度かありましたが、この大会の雨はヨシムラにとって、恵の雨にはなりませんでした・・・。

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