ホンダのワークスチームである「Team HRC」が今年の全日本選手権と鈴鹿8耐で復活することになったニュースは、すでにみなさんご存知のとおりでしょう。去る3月10日(土)、鈴鹿サーキットで行われた「2018モータースポーツファン感謝デー」では、2018年Team HRC用のホンダCBR1000RRWのカラーリングが初公開されました!

初代CBR1000RRWは、2004年に登場!

1983年のRS850R以来、長年鈴鹿8耐用ワークスチームのマシンにV4エンジンを採用し続けたホンダでしたが、2004年からは並列4気筒のCBR1000RR系にスイッチします。

これは、世界のプロダクションマシンベースのレースをめぐる状況の変化に対応した決定でした。当時国内では、全日本選手権でJSB1000クラスが2002年より開始。そしてSBK(世界耐久選手権)も2003年より4気筒1,000ccの参加が可能となっていました。その流れをうけてホンダはVツインのVTR系に変わるモデルとして、2004年にCBR1000RRを登場させています。

旧型の954ccから一新されたCBR1000RRは排気量がフルスケール化されており、開発当初から鈴鹿8耐などのロードレース活動で使うことを念頭に置いていました。ギアボックスもエンジンを分解せずにレシオ変更が可能なカセット式になっています。なおホンダのレース部門であるHRCが開発したワークスマシン、CBR1000RRW末尾のWはワークスの略です。

画像: 2004年型の鈴鹿8耐用CBR1000RRW。スイングアームはユニットプロリンクですが、CBR1000RRWは量産車のCBR1000RRとは異なるものを採用していました。最高出力は公称195馬力です。 オートバイ/モーターマガジン社

2004年型の鈴鹿8耐用CBR1000RRW。スイングアームはユニットプロリンクですが、CBR1000RRWは量産車のCBR1000RRとは異なるものを採用していました。最高出力は公称195馬力です。 オートバイ/モーターマガジン社

2004年の鈴鹿8耐久では、宇川徹と井筒仁康が見事CBR1000RRWの鈴鹿8耐デビューウィンを達成。翌2005年の鈴鹿8耐久は、宇川徹が清成龍一のペアが優勝。そして宇川は通算5勝目を記録し、新ミスター8耐となりました。

鈴鹿8耐ではどのような戦いぶりをみせるか・・・期待しましょう!

2009年以降、ホンダはワークス参戦ではなくワークスサポートというかたちで鈴鹿8耐に関わることになりました。2011年と2012年はF.C.C. TSR Hondaが、そして2013年と2014年はMuSASHi RT HARC-PROが、CBR1000RRWを貸与されて優勝を記録しています。

画像: 3月10日(土)、鈴鹿サーキットで行われた「2018モータースポーツファン感謝デー」で公開された2018年のTeam HRCのホンダCBR1000RRW。 www.honda.co.jp

3月10日(土)、鈴鹿サーキットで行われた「2018モータースポーツファン感謝デー」で公開された2018年のTeam HRCのホンダCBR1000RRW。

www.honda.co.jp

今年、10年ぶりの参戦となる「Team HRC」ですが、監督は鈴鹿8耐を知り尽くした宇川徹が就任。そしてライダーには、昨年度のJSB1000王者で鈴鹿8耐で3勝を記録している高橋巧を起用。JSB1000のタイトル防衛なるか・・・とともに、鈴鹿8耐では誰とチームを組むか・・・も気になります!

まずは今シーズンの行方を占う上で重要な、4月7日(土)に開幕する全日本選手権JSB1000(ツインリンクもてぎ)のリザルトに注目したいですね!

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