7月11〜13日の間、鈴鹿サーキットでは「2016-2017 FIM世界耐久選手権最終戦 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会」の合同テストが開催されています。3日間の総合首位タイムを出したのは、ピレリタイヤを使用するモリワキでした!

ほとんどの鈴鹿8耐参戦チームが参加!

先週5日には4メーカー合同テスト、そして6日にはタイヤメーカーテストが行われていますが、本番直前となる今回の合同テストには、FIM EWC(世界耐久選手権)レギュラー勢の一部を除くほぼすべての鈴鹿8耐参加チームが登場。海外からの有力ライダーたちも参加し、精力的にテスト走行をこなしていました。

3日間それぞれの最速タイムを記録したのは、いずれもホンダCBR1000RRのファクトリー車を用いるチームでした。初日はMuSASHi RT HARC-PRO.ホンダ、2日目はF.C.C.TSRホンダ、そして最終日はモリワキMOTULレーシング。すべて2分7秒台のタイムでしたが、3日間総合での最速はモリワキの高橋裕紀の2分7秒346でした。

画像: FIM EWC(世界耐久選手権)ではユーザーはいるものの、鈴鹿8耐では目立った実績のないピレリタイヤを使用することで、今年注目を集めているモリワキの高橋裕紀。今回の合同テストの総合最速タイムを記録しています。 www.honda.co.jp

FIM EWC(世界耐久選手権)ではユーザーはいるものの、鈴鹿8耐では目立った実績のないピレリタイヤを使用することで、今年注目を集めているモリワキの高橋裕紀。今回の合同テストの総合最速タイムを記録しています。

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もっとも、各チームが合同テストで取り組むべきはデータ収集と各種セッティングであり、最速タイムを競うことが主な目的ではありません。しかし、スプリント耐久の異名を持つ鈴鹿8耐・・・ここで速いタイムを出せたチームが、決勝7月30日の優勝争いの主役になることでしょう。

今年の合同テストで2分7秒台を出したのは、上述の3チームのほかヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム、カワサキ・チームグリーン、そしてヨシムラ・スズキMOTULレーシングでした。きっと今年の鈴鹿8耐も、予選からハイレベルな順位をめぐるバトルを見ることができそうです!

画像: 新加入のマイケル・ファン・デル・マーク(右)のポジション合わせを行うヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム。昨年チームを組んだ中須賀克行とアレックス・ローズは似た体格ですが、ファン・デル・マークは背が高く手足が長いので、どのあたりで各ライダーが「最良の妥協」をできるかが大事になります。 race.yamaha-motor.co.jp

新加入のマイケル・ファン・デル・マーク(右)のポジション合わせを行うヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム。昨年チームを組んだ中須賀克行とアレックス・ローズは似た体格ですが、ファン・デル・マークは背が高く手足が長いので、どのあたりで各ライダーが「最良の妥協」をできるかが大事になります。

race.yamaha-motor.co.jp

タイヤの選択にも注目!

今シーズンより全日本選手権ではグリップに優れる16.5インチタイヤが禁止になり、17インチタイヤにスイッチすることになりました。一方、FIM EWCでは最終戦の鈴鹿8耐まで16.5インチが使えることになっています。

各タイヤメーカーの開発の主流は17インチになっていますが、グリップ力や過去の鈴鹿8耐の実戦データの蓄積の度合いでは16.5インチが上・・・どちらのタイヤを使うかは各チームそれぞれの判断となりますが、このあたりも今年の鈴鹿8耐の見どころにひとつになりそうです。

画像: 2016年大会で予選最速を記録したヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの使用タイヤ(ブリヂストン製)。各タイヤメーカーの戦い、そして各チームのタイヤチョイスも、鈴鹿8耐の戦いの大きなポイントです。 ©︎鈴鹿サーキット/モビリティランド

2016年大会で予選最速を記録したヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの使用タイヤ(ブリヂストン製)。各タイヤメーカーの戦い、そして各チームのタイヤチョイスも、鈴鹿8耐の戦いの大きなポイントです。 ©︎鈴鹿サーキット/モビリティランド

先週と今週のテストで得た成果を、各チームは活かして7月27〜30日の鈴鹿8耐に挑むことになります。「2016-2017 FIM世界耐久選手権最終戦 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会」の本番が待ち遠しいですね!

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