いやぁ、今年の"コカ・コーラ"鈴鹿8耐は、歴史に残る接戦ぶりでしたね・・・。ただ気になるのは、決勝を終えて数時間を経た今も、正式に優勝チームが確定していないこと・・・です。

3大ワークスの歴史に残る大接戦が終盤ギリギリまで続く!

ホンダのHRC、カワサキのKRT、そして同一チーム4連覇中のヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの3大ワークスチームの争い・・・という前評判どおり、今年の"コカ・コーラ"鈴鹿8耐は、この3チームによる熾烈な首位争いがレース終了直前まで続きました!

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5連覇を目指すヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、中須賀克行、アレックス・ローズ、そしてマイケル・ファン・デル・マークの登録ライダー3人を使ったのに対し、HRCは清成龍一、KRTはトプラック・ラズガットリオグルを使いませんでした。HRCは高橋巧とステファン・ブラドルのみ、KRTはジョナサン・レイとレオン・ハスラムのみを走らせる作戦に出ました!

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この3チームは7時間経過後まで同一周回で激しく順位を争います。各チーム最終スティントは、HRCが2連続スティントを高橋に任せ、KRTはエースでSBK(世界スーパーバイク選手権)4連覇中のJ.レイ、そしてヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームはA.ローズに託しました。

最後の最後でドラマが・・・!?

決勝スタート間もない各チームの第1スティントの時点でセーフティーカーの介入が一度あっただけで、その後は終盤戦までは3大ワークスのデッドヒートという、鈴鹿8耐史上でも稀なガチバトルが続きます。しかし、最後の最後で大きなドラマが・・・。まず、それまでの好天候から一転して、降り始めた雨が路面を濡らし始めました・・・。

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雨でコースコンディションが悪くなる中、3位のA.ローズは驚異的なハイペースを維持して2位の高橋巧をパス! さらに首位のJ.レイとの差を詰めていきます・・・!

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そして・・・FIM EWC(世界耐久選手権)争いで、ライバルのSRCカワサキに対し逆転タイトル獲得ができる順位を走行していたSERT=スズキ・エンデュランス・レーシング・チームのマシンが、第1コーナー進入で盛大にエンジンブロー!

雨に加えて、大量に撒かれたオイル・・・コースコンディションが非常に危険になったのですが、レースディレクションはそのままレースを続行・・・そして、先頭を走るJ.レイが・・・。

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なんと、先頭を走るJ.レイが、そのオイルにのったのか激しく転倒! そして赤旗が提示され、その5分以内にピットレーンまで帰れなかったということで、カワサキ勢の26年ぶりの鈴鹿8耐優勝は幻に消えることに・・・。そして悪コンディションのなか、最後まで追撃の手を緩めなかったA.ローズの頑張りもあって、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの5連覇という裁定が"一度は"下されることになりました!

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しかし暫定表彰式の21:35PMに・・・優勝はヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームではなく、赤旗前の結果でKRTが暫定優勝・・・という裁定が下されることになりました!!!!

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SERTのトラブル後、もっと早く赤旗 or セーフティーカー介入・・・などの判断はなかったのか、などモヤモヤを多くのファンが抱える結果になりました。最終局面までの3大ワークスのハイレベルな競合いには、多くの鈴鹿8耐ファンが大満足したと思うので、なおさらこの終わり方が残念に思えてしまいますね。

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2019 "コカ・コーラ"鈴鹿8耐 暫定決勝結果
1 10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H Kawasaki 216Laps
2 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 216
3 33 Red Bull Honda Honda 216
4 1 F.C.C. TSR Honda France Honda 215
5 12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING Suzuki 215
6 7 YART Yamaha Official EWC Team Yamaha 214
7 634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 213
8 95 S-PULSE DREAM RACING-IAI Suzuki 211
9 19 KYB MORIWAKI RACING Honda 211
10 72 Honda Dream RT SAKURAI HONDA Honda 211

なおカワサキの優勝はまだ"暫定"とのことで、決勝日翌日の7月29日には正式な結果が公表されるとのことです。主催者からの公式発表を待ちましょう!

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