"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介!今回は記念すべき初の大会、1978年(第1回大会)第1回インターナショナル鈴鹿8時間耐久オートバイレースを勝ったヨシムラスズキGS1000です!

ファクトリーを倒した、AMAスーパーバイク育ちの耐久マシン!

ヨシムラチューンにより第1回鈴鹿8耐の優勝マシンとなった。1977年に市販されたスズキGS750の1,000cc版として1978年に発売。当時の鈴鹿8耐に出場していたヤマハTZやカワサキKRなど純レースマシンを打ち破っての優勝だった。

www.suzukacircuit.jp

1970年代、アメリカのAMAロードレースを主に活動の場にしていたヨシムラR&Dでは、1977年の秋からスズキGS1000の開発に着手。翌1978年3月のデイトナ・スーパーバイク開幕戦では、スティーブ・マクラフリンのライディングにより、ヨシムラGS1000の初勝利を記録しています。

1978年、記念すべき第1回大会の8耐用ヨシムラGS1000の基本は、AMAのスプリントレース用のマシンではありますが、創設者の故・吉村秀雄の意向からそのチューニングを担当したのは、神奈川県厚木市のヨシムラパーツショップ加藤(現在のヨシムラジャパンの前身)でした。

AMAスーパーバイク用のスプリント仕様をベースに開発された8耐用ヨシムラGS1000。キャブレターはAMA用の京浜(現ケーヒン)CR31mm径から、ミクニ改29mm径に変更。エキゾーストはヨシムラを代表するアイテムである「集合管」だ。 オートバイ/モーターマガジン社

アップハンドルに、ハーフフェアリングを組み合わせたコクピットまわり。レギュレーションに従い、ヘッドライトには100mm径以上の製品を装着している。レブカウンターのレッドゾーンは12,000rpmから。 オートバイ/モーターマガジン社

スタンダードのGS1000は、空冷4ストローク並列4気筒DOHC2バルブ997ccで、最高出力は87馬力でした。この心臓部にヨシムラチューンが施されることで、ファクトリーマシンに対抗できる耐久レーサー、ヨシムラGS1000が完成したわけです。