"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介! 今回は1981年(第4回大会)世界選手権シリーズ第5戦鈴鹿8時間耐久オートバイレースに勝利した、ホンダRS1000です!

TT-F1カテゴリーで活躍したマシン

Honda CB900Fをベースにファクトリーチューンされた1台。洗練された直列4気筒エンジンをむき出しに搭載したそのフォルムは、いまもなお耐久ファンの間では絶大な人気を博している。チームはホンダフランス。

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1979年の鈴鹿8耐で使用されたホンダCB900Fベースの耐久レーサーは「CB900F改」などの呼称が用いられていましたが、1980年型から正式名称RS1000が使われることになります。HRCの前身であるRSCからキットパーツ、またはコンプリートとして販売されたRS1000は、ファクトリーとプライベーターの手によって、世界耐久選手権で活躍しました。

空冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ999.36ccと、エンジンは規定いっぱいまで排気量を確保。最高出力は130馬力以上/9,500rpm、最大トルクは10kgm/7,500rpmと公表(1981年型)。なお、ホンダがV4に主戦を移す前には、135ps/11,500rpmまでRS1000はチューンされていたと言われる。 オートバイ/モーターマガジン社

RS1000は、スーパーバイクレギュレーションより車体の改造の自由度が高かったTT-F1規定で作られている。フレームはCB900F同様ダブルクレードル式だが、RS1000用はクロモリ鋼製で、形状もCB900F用とは異なる。フロントフォークのアクスルホルダーは、タイヤ交換に有利なクイック式。リアスイングアームはアルミ合金製。

量産車CB900Fよりも67kgも乾燥重量が軽い(165kg)RS1000は、耐久レースだけでなく当時のそのほかのTT-F1規格のロードレースでも活躍しています。1981年の鈴鹿8耐では、マイク・ボールドウィン/デビッド・アルダナ組が見事優勝を飾っています。