"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介! 今回は1983年(第6回大会)世界選手権シリーズ第6戦 鈴鹿8時間耐久オートバイレースを勝利したスズキフランスのGS1000Rです!

耐久選手権レギュラーチームの勝利

スズキのGPマシンRGΓのテクノロジーをフィードバックしたフレームに、ヨシムラチューンのエンジンを搭載。ライダーは、耐久王と呼ばれるエルブ・モアノーとリカルド・ユービン。

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タバコブランドのHBカラーをまとったGS1000R(XR69)を駈るE.モアノー(写真)/R.ユービン組。この年、このコンビは見事世界耐久選手権チャンピオンとなった。 オートバイ/モーターマガジン社

この年、ヨシムラは4バルブのスズキGSXエンジンをモリワキ製のアルミフレームに搭載したマシンを鈴鹿8耐で使用しましたが、こちらはトラブルで後退。勝利の行方は、フランススズキのGS1000RとカワサキKR1000と、欧州耐久組のデッドヒートの勝者の手に、という展開になります。

エンジンとエキゾーストをヨシムラの手でチューンされたGS1000Rは、終盤残り20分で電気系トラブルによりピットインを強いられますが、それまでのマージンを活かして見事優勝。スズキのGPマシンの車体技術に、ヨシムラチューンのエンジンを搭載するGS1000Rとしては1980年以来の2度目の鈴鹿8耐制覇で、1,000cc・TT-F1規格最後となる鈴鹿8耐で有終の美を飾りました。