"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介! 今回は、現時点でホンダのV4耐久レーサー最終世代となった最終型のRVF/RC45を紹介いたします!
最強耐久レーサー、RVF/RC45のファイナルバージョン!
1997年のRVF/RC45のSBK=世界スーパーバイク世界選手権用は、PGM-FIのインジェクターを1本から2本に増やすことで前年型比約10psアップの180馬力の最高出力を達成。今まで退けられていたドゥカティ1,000ccVツインに一矢を報いるかたちで、ジョン・コシンスキーがRVF/RC45初となるSBKタイトルを獲得しています。
そのノウハウを活かした1998年の鈴鹿8耐車は175psを発揮し、300km/hをゆうに超える最高速を可能にしています。
両持ちスイングアームのRVF/RC45の鈴鹿8耐車を試乗したライダーによると、高速コーナーで強いGがかかる場面で、それまでの片持ちプロアームでは若干リアがよじれる感じがあったが、両持ちスイングアームではその弱点が綺麗になくなった・・・とのことです。またフルバンクから反対側へのフルバンクへ一気にもっていくことができ、挙動の落ち着きを待つことなく、常に積極的に攻められるマシンに仕上がっていた・・・と語ってました。
SBKの舞台で、ドゥカティ1,000ccVツイン相手に750ccV4で戦ううえで、後期のRVF/RC45は運動性を大きなテーマに開発したそうです。最強のV4スプリンターを開発するという不断の取り組みが、鈴鹿8耐用レーサーとしてのRVF/RC45のパフォーマンスアップに結びついた、と言えるのでしょう。