今年第40回記念大会を迎える”コカ·コーラ"鈴鹿8耐。この日本一のビッグレースには、数多くの世界ロードレースGP(現MotoGP)王者が参戦しました。8耐を走ったGPチャンピオンを紹介する連載。今回は今もMotoGPで戦い続ける生けるレジェンド、バレンティーノ・ロッシです!

2年目の法則どおり、参戦2年目で鈴鹿8耐制覇!

1997年に世界ロードレースGP125ccクラスでチャンピオン。1999年はGP250ccでチャンピオン。2001年には最高峰GP500ccでチャンピオン獲得・・・と、ロッシは参戦2年目に王者になる・・・という法則があります。

そんなロッシが鈴鹿8耐に初参戦したのは2000年。チームはカストロールホンダで、パートナーは後にMotoGPでもチームメイトになる、コーリン・エドワーズでした。予選は6位でしたが、なんとロッシは最初の走行で転倒! たまたまその時私は目前でロッシの転倒を目撃しましたが、左のハンドルが折れた状態で器用にコース復帰したのを見て、「大したものだ」と妙な関心をしたのを覚えています。

その後、5時間目にエドワーズがスプーンで転倒したため、ロッシの初の8耐はリタイアという結果に終わりました。

第2ライダーとして、2000年大会に参加したロッシ。マシンはホンダVTR1000SPWでした。

www.suzukacircuit.jp

200年大会でのロッシ。まだ表情にあどけなさが残ってますね。

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捲土重来を期して、のぞんだ2001年の8耐は、再びエドワーズと組んでチーム・キャビン・ホンダからVTR1000SPWで出走(第3ライダー登録は鎌田学)。今回は見事217周というハイペースで優勝し、イタリア人ライダー初の鈴鹿8耐王者となりました。

「優勝できてすごく嬉しい。イタリア人初の8耐ウィナーだからね。今年はバイクの調子も良くてかなり自信があった。岡田(忠之)選手の転倒で勝てると思ったが、最後まで大変なレースになったね。僕の最後のパートになる6時間目は自分のペースを保つことだけを考えた。去年は悔しい思いをしたから今回は格別だ!」とロッシ(左)は勝利インタビューに答えました。 オートバイ/モーターマガジン社

今のところ、ロッシの8耐参戦はこの2回だけですが、未だ現役でMotoGPを走るロッシですから、もしかしたら今後も8耐に登場することも期待できますね。将来の参戦に乞うご期待! です(笑)。