もう20周年か・・・光陰矢の如し、ですね!?
現在「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」をはじめ、ヤマハ系チームがスーパーバイクカテゴリーで使用するYZF-R1。その初代モデルのデビューは1998年で、従来のリッター・スーパースポーツの概念を覆すような軽快なハンドリングなどの高性能ぶりは、当時世の中を驚かせたものです・・・。
そんなYZF-R1が全日本選手権への参戦を開始したのは、JSB1000が全日本最高峰クラスになった2003年からでした。2006年からは中須賀克行選手が活躍。2008年にヤマハにとって初のチャンピオンとなり、そして2017年までに5連覇を含む7回のチャンピオンを獲得し、通算43勝をあげています。
「YZF-R1」、全日本等における主な戦績
2003年 中冨伸一選手とYZF-R1がJSB1000デビュー、ランキング6位獲得 鈴鹿8耐に
YZF-R1がデビュー、中冨/吉川組が2位表彰台
2004年 センターアップマフラーを採用した第4世代YZF-R1登場
中冨選手、JSB1000初優勝、ランキング3位獲得
GMT94、初のEWCチャンピオン獲得
2005年 中冨選手、年間2勝、ランキング4位獲得
中須賀克行選手、JSB1000デビュー、ランキング12位獲得
芳賀紀行選手、WSBK初優勝、ランキング3位獲得
2006年 中須賀選手、ランキング9位獲得
2007年 YCC-I(電子制御可変ファンネル)を採用した第5世代YZF-R1登場
中須賀選手が初優勝を含む2勝をあげ、ランキング4位獲得
2008年 ヤマハ・YZF-R1・中須賀選手、初のJSB1000チャンピオン獲得
2009年 クロスプレーン型クランクシャフトを採用した第6世代YZF-R1登場
中須賀選手、JSB1000チャンピオン獲得、2連覇達成
ベン・スピース選手、初のWSBKチャンピオン獲得
YART、初のEWCチャンピオン獲得
2010年 中須賀選手、ランキング4位獲得
2011年 中須賀選手が1勝をあげ、ランキング5位獲得
2012年 トラクションコントロールを採用した第7世代YZF-R1登場
中須賀選手、3度目のJSB1000チャンピオン獲得
GMT94、鈴鹿8耐で3位表彰台獲得
2013年 中須賀選手、JSB1000チャンピオン獲得、2連覇達成
2014年 中須賀選手、JSB1000チャンピオン獲得、3連覇達成
GMT94、2度目のEWCチャンピオン獲得
2015年 オールニューの第8世代YZF-R1&YZF-R1M登場
YAMAHA FACTORY RACING TEAM復活
鈴鹿8耐、19年ぶり通算5回目の優勝
中須賀選手、JSB1000チャンピオン獲得、史上初の4連覇達成
2016年 YAMAHA FACTORY RACING TEAM、鈴鹿8耐2連覇達成
中須賀選手、自身の記録を塗り替えるJSB1000 5連覇達成
2017年 YAMAHA FACTORY RACING TEAM、鈴鹿8耐3連覇達成
GMT94、3度目のEWCチャンピオン獲得
中須賀選手が5勝でランキング6位、野左根航汰選手が2勝でランキング5位獲得
アニバーサリーイヤーを4連覇で飾れるか・・・注目しましょう!
そしてYZF-R1はSBK(スーパーバイク世界選手権)では、2009年にベン・スピースがヤマハにとって初となるSBKタイトルを獲得したモデルでもあります。また鈴鹿8耐を含む世界耐久選手権(EWC)では4度のチャンピオンに輝いており、世界各国のサーキットでレースベース車としてのポテンシャルの高さを証明しています。
2015年にフルモデルチェンジした現行型YZF-R1は、鈴鹿8耐の成績などが示すとおり未だ高い戦闘力を発揮しています。昨年度もJSB1000でタイトルこそ久々に落としましたが、最多勝はヤマハの国内のエースである中須賀克行選手が獲得しています。
打倒「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」を誓うライバルたちを相手に、YZF-R1生誕20周年の鈴鹿8耐をヤマハが勝利で飾ることができるか・・・注目しましょう!