40年という長い歴史を持つ「鈴鹿8耐」。
1978年に第1回大会が開催された鈴鹿8耐。この時代にタイムスリップすると、第1回大会が行われたのと同じ1978年7月30日に、沖縄では日本の交通ルールが施行されています。また、成田国際空港が開港したのもこの年であり、40年という歴史の重さを感じることができますね。
いきなりですがここでクイズ(初心者向け)!
この鈴鹿8耐の第1回大会を制したのは、どっち?
![画像: 第13回大会(1990年)スタートシーン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781465/rc/2017/03/27/5ac2a65796933e79d7d2871aa6ffb6f46ecba3eb_xlarge.jpg)
第13回大会(1990年)スタートシーン
この後、Hondaに加えてYAMAHA、SUZUKI、Kawasakiの国内4メーカーがファクトリー体制で参戦し、鈴鹿8耐はメーカーの威信を賭けた戦いの場となりますが、いつの時代にもコンスタラクターはこの牙城に果敢に挑戦し、時にファクトリーを破って優勝する姿に、大きな夢を抱いたファンも多いのです。
一方で、ウェス・クーリー、マイク・ボールドウィン、グレーム・クロスビー、デビッド・アルダナ、エルブ・モアノーなど、一時代を築いた強豪ライダーが鈴鹿8耐を駆け抜けたが、この鈴鹿8耐での活躍が認められて世界グランプリ500ccクラスのチャンピオンにまで上り詰めたワイン・ガードナーの存在が、鈴鹿8耐の地位を確立したと言えるのです。
そして世界グランプリライダーとなったガードナーの参戦に触発されるように、その後は多くの世界グランプリライダーが出場。ケニー・ロバーツ、平忠彦、エディ・ローソン、ウェイン・レイニー、ケビン・シュワンツ、マイケル・ドゥーハン(ミック・ドゥーハン)、バレンティーノ・ロッシら世界のビッグネームを記せば枚挙にいとまがない。
鈴鹿8耐が鈴鹿サーキットの新時代を常に築いてきた
こうした世界のトップライダーの参戦により、鈴鹿8耐は『スプリント耐久』と呼ばれるようになりました。世界耐久選手権では、一般的に安定したライディングによるアベレージタイムが優勝への近道とされるが、鈴鹿8耐で優勝するためには、スプリントレース並みの速さと安定さが要求されるからなのです。
世界のトップライダーの参戦、そしてそうしたライダーによる驚愕のラップタイムは、もちろん現在の鈴鹿8耐にも受け継がれています。2015年に優勝したYAMAHA FACTORY RAC ING TEAMはMotoGP™ライダーのポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスをチームに迎え、日本のエース中須賀克行とドリームチームを結成。そしてTOP10トライアルでは、エスパルガロが2分06秒000という驚愕のタイムを記録!
また、Honda勢ではMuSASHi RT HARC-PRO.からケーシー・ストーナーやニッキー・ヘイデンといったMotoGP™元チャンピオンを迎え、SUZUKI勢ではヨシムラスズキシェルアドバンスそしてTeam KAGAYAMAから往年の名ライダーであるケビン・シュワンツが復活。そしてKawasaki勢では、昨年のTeam GREENにレオン・ハスラムが加わり2位の表彰台を獲得しています。
![画像: 2016年に参戦した元MotoGP™チャンピオンのニッキー・ヘイデン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781465/rc/2017/03/27/8eb099d32fd2976309229929259e925f5e130426_xlarge.jpg)
2016年に参戦した元MotoGP™チャンピオンのニッキー・ヘイデン
今回、40回目の真夏の決戦"コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレースは、長い歴史を礎として、暑い夏の一日に、熱いスピリットを放つライダーたちによって、その戦いはより一層ヒートアップすることでしょう!!