鈴鹿8耐の基礎知識、詳しいルールをもっともっと知りたい!という人のための"鈴鹿8耐"知識が初心者向けの連載です。初心者のあなたも「鈴鹿8耐のいろいろ」をたくさん学んで、今年もっともアツいイベント、鈴鹿8耐をより一層エンジョイしましょう!!

2017年7月21日に公開されたコンテンツを一部更新しました。

以前の「教えて?8耐」で、鈴鹿8耐の出場枠は70台ということを学びました。

「鈴鹿8耐への出場枠を競う"トライアウト"ってナニ?」の記事はこちら!

今回は鈴鹿8時間耐久レースの出場人数について学んでいきましょう。

1チームにつき選手は何人まで??

8時間も走るなんて気が遠くなりそうで、想像つきませんねぇ。やっぱり人数が多い方が一人の負担が減るから有利なのかなぁ?けど、そうなると優秀な選手を集めるのに争奪戦になりそう…。

さて、ということで。今回も8耐マスター宮﨑さんに教えてもらいましょう!教えて、宮﨑さ〜ん!

友達100人と出場できるかな♪ ※できません・・・

かつては、鈴鹿8耐に出場できるライダーは最大2名まで・・・でした。そして登録したライダーが怪我・病気などで走れない理由が生じたときのための補欠として、3人目を登録することが可能でした。

2001年からは、世界耐久選手権を統括するFIMの要請を受けてレギュレーションを変更。それまでの2名から最大3名までの登録が可能になります。そして補欠としての第3ライダー登録制度がなくなります(そのほかの世界耐久選手権では、12時間以上のレースの場合補欠登録が認められます)。

1チームにつき2名、または3名がライダー登録できるのが現状ですけど、近年は3名が定着しています。3人登録のチームが初優勝したのは2009年のヨシムラ・スズキ with JOMO(酒井大作/徳留和樹/青木宣篤)ですが、その後2016年までリザルトを見るとすべて3名登録のチームが優勝していることがわかります。

ただし、それら優勝チームの中には3名登録ではあるけれど、そのなかには2010年のMuSASHi RT HARC-PRO(清成龍一/中上貴晶/高橋巧)のように、決勝は2名だけで走った例もあります(中上は決勝未走行)。第1、第2ライダーの実力が第3ライダーより明らかに上なら、第1、第2の2名で全スティント消化したほうが決勝のタイム的には優位となります。またライディングポジションなどが異なる2〜3名が、1台のマシンに乗るわけですからセッティングは難しくなりますので、理論的には2名のほうが妥協点を見出しやすい・・・とも言えるでしょう。

ただ、耐久スプリントと言われる鈴鹿8耐は、スプリントレース並みのペースでスティントを繰り返すことが上位進出の鍵ですから、その点では3人で決勝を走ったほうが体力面や集中力の維持という点では良いでしょうね。ここ数年は優れたライダー3名を擁し、全員が決勝で素晴らしい走りを披露したチームがウィナーとなっています。

2016年・第39回大会の表彰式。この前の年から復帰したヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、全日本選手権のエースである中須賀克行と、現役MotoGPライダー2名を組ませる3名体制で鈴鹿8耐を連覇しています。中須賀と組む今年のライダーが誰になるか・・・要注目です。

www.suzukacircuit.jp

鈴鹿8耐についての基本をもっと知りたい方は下記もみてね。