"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介! 今回は台風直撃!の1982年(第5回大会)世界選手権シリーズ第5戦鈴鹿8時間耐久オートバイレースに勝った、ホンダCB900Fです!

波乱のレースを、初の日本人ペアが制覇!

画像: 台風の直撃でレース時間が6時間に短縮。海外からの主要チームがレースをキャンセルしたり転倒して姿を消していくなか、飯島茂雄と萩原紳治が優勝。チームはHondaの社内チームのホンダブルーヘルメットMSCだ。 www.suzukacircuit.jp

台風の直撃でレース時間が6時間に短縮。海外からの主要チームがレースをキャンセルしたり転倒して姿を消していくなか、飯島茂雄と萩原紳治が優勝。チームはHondaの社内チームのホンダブルーヘルメットMSCだ。

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画像: 雨の鈴鹿を知り尽くした、メーカー系社内チームの活躍が光った1982年大会。1位の飯島/萩原組に続き、わずか0.28秒差で2位にもブルーヘルメットMSCの伊藤/吉村組のホンダCB900Fが入賞した。 オートバイ/モーターマガジン社

雨の鈴鹿を知り尽くした、メーカー系社内チームの活躍が光った1982年大会。1位の飯島/萩原組に続き、わずか0.28秒差で2位にもブルーヘルメットMSCの伊藤/吉村組のホンダCB900Fが入賞した。 オートバイ/モーターマガジン社

この年の8月1日は台風10号の直撃を受けたため、決勝レースは6時間に短縮されました。この悪条件のなかで、そのスキルが光ったのは普段晴れでも雨でもひたすらテストに励む、開発ライダーたちで編成されたメーカー社内チームでした。

1位のホンダCB900Fに乗ったのは、朝霞研究所のブルーヘルメットMSCの飯島茂男/萩原伸治組。彼らの職場は「6研」と呼ばれるセクションで、量産車の操縦安定性をチェックする部署でした。雨の鈴鹿への適応力の高さが、日本人ペアの快挙に結びついたのは確かでしょう。

ブルーヘルメットMSCのCB900Fは、量産のCB900Fのダブルクレードルとは全く異なるダイヤモンド式のフレームが特徴。エンジンは乾式クラッチなどのキットパーツを奢った仕様で、フロントフォークもクイックアクスル方式のショーワ製でした。ワークスマシンにはかなわないものの、このあたりの装備の充実は社内チームならでは、と言えます。

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