鈴鹿8耐の名機、RVF750の登場!
![画像: 1984年のRS750Rをさらに進化させたのがRVF750で、フレームには極太のアルミツインチューブを採用。ライダーは、この年からWGPの500ccクラスにフル参戦を開始したワイン・ガードナーを起用。パートナーは徳野政樹。 www.suzukacircuit.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783079/rc/2017/04/03/65edc92187f0e0eb019afa1bffea91682e2d6e09.jpg)
1984年のRS750Rをさらに進化させたのがRVF750で、フレームには極太のアルミツインチューブを採用。ライダーは、この年からWGPの500ccクラスにフル参戦を開始したワイン・ガードナーを起用。パートナーは徳野政樹。
www.suzukacircuit.jp![画像: RVF750のW.ガードナーの後ろを走るのは、モリワキCBXの八代俊二。最後まで諦めずに首位を追走したことが、RVF750の鈴鹿8耐デビューウィンの秘訣となった。 オートバイ/モーターマガジン社](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783079/rc/2017/04/03/1f718753ed0d3f59b6a45bae3d880d57b8dfa22e_xlarge.jpg)
RVF750のW.ガードナーの後ろを走るのは、モリワキCBXの八代俊二。最後まで諦めずに首位を追走したことが、RVF750の鈴鹿8耐デビューウィンの秘訣となった。 オートバイ/モーターマガジン社
ホンダの耐久ファクトリーレーサーRVF750は、鈴鹿8耐の歴史を語る上で重要なモデルと言えるでしょう。1985年型は、水冷4ストローク90度V型DOHC4バルブのVF750Fエンジンをベースとするのは先代RS750Rと同様ですが、新しい点火順序と4-2-1の新型エキゾーストを採用。最高出力の上乗せはRS750Rから少なかったですが、この16ものセクションからなる複雑なカーブの排気管は、出力とドライバビリティの向上につながった装備でした。車体の一新に伴い、ラジエターの数は旧RS750Rの3つから、大型のふたつへ変更。この改良による冷却性能の向上は著しく、長年の懸案事項だったV4ロードレーサー特有の熱問題が解決されています。
フロントタイヤはRS850Rの16インチ、RS750Rの18インチを経て、RVF750では17インチを採用。そして軽量なアルミ合金製のダイアモンド・ツインチューブフレームを導入し戦闘力を大幅にアップさせたRVF750は、鈴鹿8耐のほかボルドール24時間を制覇。ジェラルド・コードレイ/パトリック・イゴア組が、前年に続き世界耐久選手権チャンピオンに輝いています。なお初代RVF750は、マン島TT最多勝の英雄、ジョイ・ダンロップに4度目のTT-F1タイトルをもたらしたマシンでもあります。