この連載ではそんなご要望にお答えするため、“鈴鹿8耐”参加経験者にインタビューしていきます。経験者の意見を参考に、みなさんに少しでも会場の様子を知ってもらえればと思います。(インタビュワー:Akiko)
第一弾のインタビューにご協力いただいたのは、モーターマガジン社の二輪雑誌部門で編集長をつとめる、北岡さんです。
北岡さんは一体どんな8耐の楽しみ方を知っているのでしょうか?
二輪雑誌の編集長に「はじめての8耐」の過ごし方をきいてみた!
Akiko:唐突ですが、ずばり!はじめて8耐に参加したのはいつですか?
北岡さん:はじめて8耐に行ったのは10年前だったかな?そのときからいまの仕事の雑誌の編集長をしていました。仕事の関係で行ったんけど、一般のお客さんと同じ目線で楽しんだよ。
Akiko:鈴鹿8耐もお仕事で向かっちゃうなんてさすが二輪雑誌の編集長ですね!はじめて8耐に参加するのに雰囲気がいまいちわからないのですが、よかったら8耐をどのように過ごしたら良いかを教えてください。
北岡さん:8耐は8時間ぶっ続けでレースがあるからね。レースをまともに8時間見続けるのは正直不可能だなぁ。僕は会場に着いたらとりあえずビールを買ってからスタートを観て、しばらくしたら芝生で寝転がりに行ったかな?
Akiko:え?そんな感じのノリなんですか(笑)鈴鹿8耐ってレースを観に行くんですよね?ずっと観ているんじゃないんですか?
北岡さん:8耐は7月のあつーい季節だから、後半に備えて体力を温存しておかないとね!
ずっと外にいるのは耐えられないから僕は8耐に行くときは、だいたい※グランドスタンドを拠点としておいて、軽く会場を回って暑くなったらグランドスタンドに戻る、というスタイルで行くんだ。鈴鹿サーキットにはところどころ芝生があるから、疲れたらそこでお昼寝したりして過ごすよ。
あくまでの僕の過ごし方だから参考になるかはわからないけど、後半は順位変動など色々あるから寝ておくなら13時・14時が狙い目だよ!(笑)一日は長いから、程良く休憩して程良くあそぶくらいがちょうど良いよ〜。
※グランドスタンド:レースの流れを把握しやすい。スタート&フィニッシュ、ピットワークなどが観られ、大型ビジョンの映像や順位・周回数を表示するリーダータワーでレース情報が集約されている。
グランドスタンドの前売指定席チケット情報は、下記よりご確認ください
Akiko:8耐って一日中がっつりレースを観るのかと思っていたので予想していたのとちょっと違っていたので意外でした。なんだか“フェス”みたいですね。
北岡さん:過ごし方はほぼ野外で開催している音楽フェスと変わらないかなぁ。都内で開催される野外フェスも、好きなアーティストがいたらそっちに観に行ってたまに会場を徘徊してみたりするじゃない?
それと同じように、8耐も自分の気になるチームがいたら観に行くし、ときどき違うコーナーを観に行ったり、屋台でやきそばを食べたりするのが普通なんだ。
Akiko:なるほど。“フェス”と言われたらなんとなくイメージ湧きました。こういうイベントってどうしてもみんなで行くイメージが強いのですが、実際ひとりで行っても楽しめるんでしょうか?
北岡さん:うん、全然問題ないと思うよ!ひとりで来ている人もすっごく多いよ。
うっかり心地よく芝生で寝すぎちゃって順位がわからなくなってしまったとしても、基本的にバイク好きは優しいから(?)隣で横になっていた人に声かけたら教えてくれるしね(笑)。気づいたらそこから話が盛り上がって、バイク好き仲間が増えるなんて出会いがあったら最高だよね。
Akiko:ひとりでも楽しめると知ってなんだかとても安心しました。8耐でバイク好きのおともだちができたらすごく素敵ですね。
ひとりで8耐に参加したら不安になる必要はありません。むしろ8耐をきっかけにバイク好きの仲間をたくさんつくっちゃおう!
ライダーを知らなくても8耐が楽しめる?
Akiko:ちなみにはじめて8耐に参加する方の中には、ライダーに詳しくない人もきっと多いと思うのですが、事前にある程度ライダーの名前って知っていないとダメですかね…?
北岡さん:そこはあまり気にしないでいいんじゃないかな?8耐はレース以外にも音楽イベント「8フェス」なんかもやってるし、楽しめるブースがたくさんあるからね。仮にライダーをまったく知らないとしても、会場に8時間以上いれば誰かしらはのライダーは絶対に覚えるよ!
あとこれはみんなに共感してもらえるかわからないけど僕的「8耐あるある」なのが、ライダーがサーキットだととびっきりかっこよくみえる!(笑)実際にライダーを知らなくても間近でライダーを目にしてファンになる、なんてパターンもあるからね。そこは問題ないんじゃないかな?
Akiko:スノーボードしている人がやたらかっこよく見える「ゲレンデマジック」的な感じのサーキットバージョンでしょうか?その気持ち、なんかすっごくわかります(笑)
北岡さん:チームとかもよくわからなかったら、とりあえず自分が乗っているバイクのメーカーのチームを応援してみるのも手だね!
ライダーを詳しく知らなかったら、とりあえず自分バイクのメーカーのチームを応援してみよう!
必殺技!万が一雨が降った場合の乗り越え方
Akiko:当日どんな準備をしたら良いかよくわからないのですが、これには注意!などあったら教えていただけますか?
北岡さん:やっぱり野外だから雨の可能性も考えておいた方が良いかもね。僕の場合は、“ブルーシート”を持っていくことをオススメするよ。だってブルーシートだったら芝生でも敷けるし、万が一雨が降ってきた場合はカッパ代わりにもなるから(笑)
とはいっても見た目をまったく気にしないスタイルだから女の子にはあまりおすすめできないかな・・・?(笑)
Akiko:まさかの雨対策はブルーシートを「敷物」と「カッパ」の2パターンで乗り越えるとは…一石二鳥!真似するかはさておき・・いざとなったときのために参考にさせていただきますっ!(笑)
これまでに何度も出てきたように、8耐はまさに「フェス」!多少ドロドロになってこそ、盛り上がるのだそう。
花火は見どころ。とことん余韻に浸るべし!
Akiko:8耐観戦経験者からの声で、ラストの花火が有名という情報を結構聞くのですがどんな感じなのでしょうか?
北岡さん:最後の花火はやっぱり感動だよね。8耐の花火は下手したら普通のお祭りよりも打ち上がる数が多いかも!すっごい迫力だよ。
あ、でもひとつ注意。というか諦めた方がよいことがあるよ!たまに花火大会で帰りの電車が混むからって花火を横目に観ながらせかせか帰っている人がいるけど、あれは8耐の時はやめた方がよい(笑)
そこは覚悟を決めて、むしろ最後のもう一杯ビールを飲むんで、会場の余韻に浸りながら混雑を引くのを待つことをおすすめします。
Akiko:なるほど。つい混帰り道が混む前にとせかせか準備しがちですが、8耐に関しては参加したからには最後まで楽しめ!ってことですね。
みなさんも花火を見た後は、余韻浸りながら帰りましょう。
8耐の花火の打ち上げ回数を知りたい方は、下記記事内のクイズに答えて正解を確認してみてくださいね。
今回のインタビューで「鈴鹿8耐」はお祭りなのだ!ということが十分理解できたのではないでしょうか。とっても貴重なお役立ち情報を伝授していただきました。
時間を有効活用した過ごし方の裏ワザは「はじめての8耐」にぜひ使っていきたいですね。北岡さん、お忙しい中ありがとうございました。